【COST】2021年度第3Q決算発表 コストコ(Costco Wholesale)

決算まとめ

コストコ(Costco)とは?

 コストコ(Costco)はアメリカに本拠地を持つ世界最大規模の小売企業です。倉庫型の店舗をしており、大容量の商品が並んでいます。コストコの最大の特徴は会員制スーパーマーケットになっているところです。コストコ会員は会員費を支払うことで、格安で商品、ガソリンを購入することができます。全世界で会員数は1億980万人に到達しました。カナダを始め、メキシコ、イギリス、日本など全世界に展開しています。2021年5月現在では、世界に809か所の倉庫(店舗)を持っています。日本では現在29店舗展開しており、大阪の門真市のパナソニック跡地に新店舗を出店予定です(開店は2023年頃?)。また、近年ではEコマース(オンラインショッピング)にも力を入れています。

 コストコ(Costco)の競合としてはウォルマート、クローガー、ウォルグリーンズなどが存在しています。また、Eコマースを推進したいコストコとしてはAmazonも競合の一つになるでしょう。

 ウォルマート、Amazonの決算まとめについては下記の記事でまとめているのでご覧ください。

決算まとめ

 それでは今回の決算を見ていきましょう。

●2021年Q3

 売上高 $45.3B(予想$43.6B)前年同期比+21.5%

 EPS 2.84$(予想2.34$)

既存店売上高(ガソリン、為替の影響除く)

・全体     +15.1%

・米国     +15.2%

・カナダ    +16.7%

・その他海外  +13.1%

・Eコマース   +38.2%

●2021年Q4ガイダンス

・なし

 売上高は予想$43.6Bに対し$45.3B(前年同期比+21.5%)、EPSは予想2.34$に対し2.84$と売上高、EPS共にコンセンサス予想を大きく上回りました。既存店売上高は前年同期比で+15.1%と大きく成長しました。競合のウォルマートが+5,6%成長であることを考えると素晴らしい成長率です。Eコマースも+38.2%と大きく成長しており、順調に普及していっています。

 2021年Q4のガイダンスの発表はありませんでした。

業績

 それでは業績について詳しく見ていきましょう。

売上高(百万$)

 上のグラフは「四半期ごとの売上高、営業利益推移」になります。Q1~Q3は12週間のデータなのに対し、Q4は16週間のデータとなっており比較することが難しいため、Q4売上高を売上高×3/4に調整してグラフにしました。

 2021年Q3では売上高全体は45.3B$(前年同期比+21.5%)となり、商品の売上が44.4B$、会員費が0.9B$となりました。営業利益率は3.7%となりました。

 商品の売上、会員費共に堅調に成長しており、営業利益率も3%台を常にキープしています。

Eコマースのみ右軸

 上のグラフは「地域別既存店売上高成長率推移」になります。ガソリン価格の変動および為替の影響を除いたデータになります。

 2018、2019年はおおむね5~10%の成長をキープしていましたが、コロナによる追い風もあり2020年Q4から成長率が10%以上を記録しています。また、Eコマースも順調に成長していることが分かります。しかし、次回2021年Q4の決算からコロナによる売上高ブーストとの比較となるため、おそらく成長率は大きく下落またはマイナス成長になることが予測されます。

会員費(百万$)

 上のグラフは「四半期ごとの会員費推移」になります。Q1~Q3は12週間のデータなのに対し、Q4は16週間のデータとなっており比較することが難しいため、Q4売上高を売上高×3/4に調整してグラフにしました。

 コストコは商品をほぼ原価(商品原価+販管費)で販売しており、商品の売上であまり利益を出していません。ではどこで利益を出しているかと言うと、コストコ会員の会員費で利益を出しています。そのためコストコのビジネスモデルでは売上高は時期により増減などはあるものの、会員費は安定しているため安定した収益を挙げることができます。この様な背景から、コストコの業績の中で会員費(および会員数)が重要な指標(KPI)になっています。

 2021年5月現在、会員数は1億980万人を記録し四半期での会員費による収益は9.01億$になります(1会員当たり8.2$)。更新率も90.1%と高く、各四半期で順調に会員費を伸ばしていることが分かります。今後の業績を見ていく中で会員費は重要な指標になりますので注目してみましょう。

 上のグラフは「地域別店舗数(2021年5月現在)」および「店舗数推移」になります。

 2021年5月現在、コストコは809の倉庫(店舗)を展開しています。内訳はアメリカ(プエルトリコ含む)が559、カナダが105、メキシコが39、イギリス・日本がそれぞれ29、韓国が16、台湾が14、オーストラリアが12、スペインが3、アイスランド・フランス・中国がそれぞれ1となります。北中米(アメリカ、カナダ、メキシコ)で全体の87%を占めています。そのため、海外展開はしているものの業績の殆どを北中米が握っていることを認識する必要があります。

 世界での展開地域は北中米(アメリカ、カナダ、メキシコ)、東アジア(日本、韓国、台湾、中国)、欧州(イギリス、スペイン、アイスランド、フランス)、オーストリアとなっており、南米・東南アジア・中東・アフリカには展開していません。また、経済成長の著しいインドには未だ出店しておらず、現段階では出店予定もないとのことです。

 全国の店舗数は順調に伸びており、2018年Q1の746倉庫(店舗)から約4年弱で63倉庫増え、809倉庫にまで成長しました。2021年にニュージーランドに出店を予定していたり、日本の大阪にも建設予定地があるなど今後の成長についても大いに期待できます。

株価と株主還元

●2021/5/28現在 

 ・株価   378.27$

 ・時価総額 167.4B$

 ・PER   39.63倍

 ・配当金  3.16$(配当利回り 0.82%)

       連続増配18年(継続中)

まとめ

・2021年Q3の決算は売上高○、EPS○

・業績は堅調に成長

今後の海外の展開、会員費に注目

コメント

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