【CHWY】2021年第1Q決算発表 チューイー(Chewy)

決算まとめ

決算まとめ

 チューイー(Chewy)はフロリダ州に拠点を置くアメリカのペット関連製品専門のオンライン小売業者です。2019年にIPO(新規上場)を果たした急成長企業ですが、2021年現在では既に黒字化しています。コロナによるEC需要の爆発により、Chewyも大きく売り上げを伸ばしました。ワクチン接種の広がりによりオフラインへの回帰が予測される今、その成長性を維持できるのかに注目です。

 それでは今回の決算を見ていきましょう。

●2021年第Q1

 売上高 $2.14B(予想2.13B)前年同期比+31.7%

 EPS 0.15$(予想-0.03$)

・定期購買の売上高割合 69.3% 

・アクティブ購入者 1980万人 前年同期比+31.6%

・顧客単価  388$  前年同期比+8.7%

●2021年第Q2ガイダンス

 売上高 $2.15~2.17B(予想$2.13B)前年同期比+26~28%

●2021年通期ガイダンス

・ 売上高 $8.9~9.0B 前年比+25~26%

 売上高は予想$2.13Bに対し$2.14B(前年同期比+31.7%)、EPSは予想-0.03$に対し0.15$と売上高、EPS共にコンセンサス予想を上回りました。また、定期購買の売上高割合は69.3%と前期から1.4%上昇しました。チューイーの強みは定期購買の売上比率の高さにあるため、必ず見ておかなければいけない重要な指標です。アクティブ購入者も前年同期から4750万人増え(+31.6%)、1980万人となりました。顧客単価も+8.7%上昇し388$となり、各指標が順調に成長していることが分かります。

 2021年Q2の売上高ガイダンスは$2.15~2.17B、2021年通期の売上高ガイダンスは$8.9~9.0Bとなっており、今期の売上高からすると少し物足りないかもしれません。そのため、決算発表後に株価は‐4%近く下落しました。

業績

 それでは業績について詳しく見ていきましょう。

売上高

 上のグラフは「売上高と売上高成長率の推移」になります。Chewyは小売企業によく見られる売上高の季節性(Q4の売上高が跳ねてQ1が弱い)が見られます。

 2021年Q1の売上高は$2.14B(前年同期比+31.7%)となり、前年同期比の成長率は大きく下落しました。理由は大きく2点あります。一つは在庫切れが生じ約4000万$減少した点です。もう一つは2020年Q1からコロナウイルスの拡大による特需で売上高が爆発し、今回の決算からその売上高と比較しないといけない点です。残念ながら売上高成長率は減少しましたが、在庫不足を発生させるほどコロナ特需で増えた顧客を取り込むことができたとポジティブに考えることもできます。在庫切れは供給不足によるもので、下半期には生産能力増強で緩和されると考えられています。

粗利、営業費用、営業利益

 営業利益率を見るとどんどん良化していっており、前期の2020年Q4に黒字化し今期2021年Q1の営業利益率は1.8%となりました。営業利益率の上昇の要因は粗利率の上昇営業費用の減少の2つがあり、今回の場合は前者の粗利益率の上昇によるものになります。営業費用は20%後半でヨコヨコに推移しているのに対し、粗利益率はどんどん上昇していることが分かります。売上高が上昇し規模の経済が働いたのに加え、自動配送センターの立ち上げによる営業が効率化されたことが要因だと考えられます。今後も物流の効率化が進められる予定で更なる粗利益率上昇が期待できます。

アクティブ購入者

 

 当期のアクティブ購入者は前年同期から470万人増加し1980万人となりました。前期からの増加数は60万人と2020年Q1~Q4はパンデミックの期間と比べて減少しましたが、コロナ前の水準と比較すると同水準を維持しています。過去2年でアクティブ購入者数は840万人増加しており、全体の75%に相当します。そのため、アクティブ購入者の初購入からの加重平均経過年数は2年弱となっており、平均的な顧客は生涯支出曲線の左側に位置しています。chewyの過去のデータを見ると経過年数2年目で400$+、5年ン目で700$+、9年目に900$+を支出しています。つまり、現在の顧客の多くから支出の増加が予想され、顧客単価の増加が期待できます

顧客単価

 顧客単価は2019年まで順調に増加していましたが、パンデミックにより新規顧客が大きく増加したため、2020年に一旦減少に転じています。しかし、2020年Q3から上昇に転じており、今期は388$と過去最高を記録しました。先述した通りアクティブ購入者の初購入からの平均経過年数が2年弱と短いため、今後も顧客単価の上昇を期待することができます

定期購買

 

 定期購買(一回注文すると定期的に配送されるシステム)の売上高は順調に増加しています。売上高全体に占める割合はパンデミックにより2020年から新規顧客が大きく増加し、新規顧客の単発購入などが増加したため、減少に転じています。顧客単価同様、新規顧客が定着し定期購買を行うことで割合が増えてくるのではないかと考えられます。

株価

●2021/6/11現在 

 ・株価   74.99$

 ・時価総額 33B$

 ・PSR     3.7倍

   ※2021年の通期ガイダンス売上高で計算

 チューイー(CHWY)の株価はコロナ特需の影響によりIPOをした2019年から大きく上昇しました。2021年の2月頃に天井を付け、そこから約-40%の大きな下落となりました。現在のPSR(株価/売上高)は3.7倍となっています。粗利益率が高くなく、成長率も2021年は鈍化する予想なのでPSRは他のグロース株に比べて低くなっています。

 個人的にはあまり株価水準も高くなく、2021年の成長は鈍化するものの成長余地が見られるので買ってもいいのではないかと思っています。

 ちなみに僕はChewyを保有していて‐20%近くの含み損を抱えています…

 (今回の決算内容で売るつもりはありません、-10%など大きく下落したら買い増しも検討しています)

 ↓僕のPF、保有銘柄についてはこちらの記事をご覧ください

まとめ

・2021年Q1の決算は売上高○、EPS○、ガイダンス△

・粗利益率の改善により利益幅拡大

新規購入から2年以内の新規顧客が多く(全体の75%)顧客単価の上昇が期待できる

・株価水準は中立~割安? ※筆者見解

参考文献:https://s23.q4cdn.com/610444331/files/doc_financials/2021/q1/Q1-2021-Shareholder-Letter.pdf

コメント

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