【決算まとめ】マコーミック(McCormick)2021年第2Q [MKC]

決算まとめ

事業内容

 マコーミック(McCormick)はスパイス、調味料、香辛料などを製造・販売している世界最大の企業です。日本では国内のメーカーなどが多く、馴染みがないかもしれませんが世界的にはかなり有名な企業になります。レストランなどの事業者にはもちろん、スーパーなどでも販売しており、幅広い販売網を持っています。

 マコーミックは買収を積極的に行うことで規模を拡大させています。2015年から9つの買収を行っており、最近ではを2020年11月にメキシコのホットソースブランドであるCholula、2020年12月にナチュラルフレーバー提供するFONAの買収を完了しました。

 マコーミックにとってコロナによるパンデミックはプラスにもマイナスにも影響しました。巣ごもりによる自炊の需要が高まり消費者向けの売上は上昇したものの、レストランなどの外食産業向けは大打撃を受けました。細かい数字については業績の部分で考察していきますのでご覧ください。

事業セグメント

 マコーミックの事業セグメントは「コンシューマー事業」、「フレーバーソリューション事業」の2つで構成されています。どちらのセグメントでもスパイス、ハーブ、調味料ミックス、調味料およびその他フレーバー製品を提供しており、販売先によって事業セグメントを分類しています。

●コンシューマー事業

 …消費者向けに販売

●フレーバーソリューション事業

 …食品メーカー、外食産業向けに直接または代理店を通して間接的に販売

決算まとめ

 それでは今回の決算を見ていきましょう。

●2021年第Q2

 売上高 $1.56B(予想1.5B)前年同期比+11.1%

 EPS 0.69$(予想0.64$)

●2021年通期ガイダンス

 売上高 $6.22~6.33B(予想6.11$B)

 EPS 3.00~3.05$(予想3.00$)

※売上高成長率+11~13%の内、FONAとCholulaの買収による増加が+3.5~4.0%

※粗利率が2020年の41.1%から1%程度減少(FONAとCholulaの買収による影響)

 売上高は予想$1.5Bに対し$1.56B(前年同期比+11.1%)、EPSは予想0.64$に対し0.69$と売上高、EPS共にコンセンサス予想を上回りました。

 2021年通期の売上高ガイダンスは$6.22~6.33B、EPSは3.00~3.05$とコンセンサス予想を上回りました。2021年の売上高成長率+11~13%の内、FONAとCholulaの買収による増加が3.5~4.0%になると予想されています。また、これらの買収により粗利益率は1%程度減少し40%になる予想となっています。

 決算の内容全体としては普通にいい決算だなと思いましたが株価は特に反応せず。堅調に伸びている企業なので個人的には慌てず買い増ししていこうかなと思います。

業績

 それでは業績について詳しく見ていきましょう。

売上高

 上のグラフは「売上高、営業利益率の推移」になります。2021年Q2の売上高は1.56B(前年同期比+11.1%)、営業利益率15%となっています。売上高の推移を見ると、季節性がありQ4からQ1にかけて一旦下がる傾向があります。営業利益率は15~20%を安定して推移しています。

 売上高の推移を見ると、2020年Q2にフレーバーソリューションが大きく減少し、コンシューマーが増加していることが分かります。これはパンデミックにより外食産業が壊滅的になり、自宅で料理をするようになったためです。

 この様に2020年はコロナによる影響があり2021年の成長性を正確に把握することができないため、2019年と比較したいと思います。2019年Q2と2021年Q2の売上高を比較すると、コンシューマー事業が+24%、フレーバーソリューション事業が+14%、全体が+20%となっており、順調かつ大きく成長していることが分かります。コンシューマー事業の成長率が高く、フレーバーソリューション事業の成長率が低いのは、未だにコロナの影響が残っている地域が多く、外食事業の需要が低く自宅料理用の需要が高いことが影響していると考えられます。

粗利益率、営業コスト

  上のグラフは「粗利益率、営業費用率の推移」になります。粗利率は40%前後、営業費用率は23%前後を安定して推移していることが分かります。どちらも悪化の傾向は見られず堅調に推移しています。

地域別売上高

 上のグラフは「今期の地域別売上高割合、地域別売上高の推移」になります。

 2021年Q2の売上高の地域比率は南北アメリカが70%、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)が20%、APAC(アジア)が11%となっています。

 2019年Q2から2021年Q2の売上高の成長率は南北アメリカが+21%、EMEAが+22%、APACが+9%となっています。マコーミックの売上高成長の3割以上が買収によるものであり、買収先の地域である南北アメリカ、EMEAに影響が大きく出て、APACには出なかったためなのかもしれません(推測)。

株価

●2021/7/2現在 

 ・株価    88.59$

 ・時価総額 $23.68B

 ・PER     30倍

 ・配当    1.36$(配当利回り 1.5%)

  連続増配年数 34年

 マコーミック(McCormick)の株価はコロナショックの底から大きく上昇したものの、2020年8月に天井を付け少しずつ下降しています。PERは30倍となっており事業の成長性を加味するとそこまで高くない水準だなという印象です。マコーミックは配当を出しており、配当利回りは1.5%となっています。配当利回りはそこまで高くなく高配当株とは呼べませんが、34年連続で増配しており長期保有をすると買値に対する配当利回りがどんどん上昇して高配当株になることを期待できる企業です。配当を出しており、食料品のため不況にも強い企業なので安定した運用をしたい人にはお勧めの銘柄です。

 私もマコーミックを保有しており、今後も買い増しをしていきたいと思っています。

まとめ

・2021年Q2の決算は売上高○、EPS○、ガイダンス〇

・配当利回り1.5%、連続増配34年と安定した銘柄

・株価は停滞気味(購入のチャンスか?)

参考文献

https://ir.mccormick.com/static-files/f9f66df5-d27b-4efa-be89-0621f3a8df78
McCormick Reports Strong Second Quarter Sales Growth And Increases 2021 Financial Outlook | McCormick & Company, Inc.
The Investor Relations website contains information about McCormick & Company, Inc.'s business for stockholders, potential investors, and financial analysts.
SEC Filing | McCormick & Company, Inc.

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