【決算まとめ】ネットフリックス2021年第2Q [NFLX]

決算まとめ

事業内容

 ネットフリックス(Netflix)はアメリカに拠点を置く世界最大のストリーミング企業です。アメリカではテレビ放送を見るために有料のケーブルテレビを契約するのが一般的です。しかし、ケーブルテレビの契約料は高く料金設定が不明確なため、近年ではケーブルテレビ契約を解約してNetflix、Amazon Primeなどのストリーミング配信サービスに移行する’’コードカッティング’’が進んでいます。このような背景に加え、コロナウイルスによる巣ごもり需要によりネットフリックスは大きく成長し続けています。しかし、コロナによるパンデミックも落ち着きを見せてきたため、これからも成長を続けていけるかに注目が集まっています。成長を継続させるためにネットフリックスはゲーム事業への参入も発表しており、今後の進展に期待が高まっています。そんなネットフリックスの決算をこれから見ていきましょう。

決算まとめ

 それでは今回の決算を見ていきましょう。

●2021年第Q2

 売上高 $7.34B(予想$7.32B)前年同期比+19.4%

× EPS 2.97$(予想3.15$)

・有料会員数 209.18M(前期比+155万人) ガイダンスでは+100万人予想

●2021年Q3ガイダンス

 売上高 $7.48B(予想$7.48B) 前年同期比+16.2%

 EPS 2.55$(予想2.17$)

・有料会員数 212.68M(前期比+350万人)

 売上高は予想$7.32Bに対し$7.34B(前年同期比+19.4%)、EPSは予想3.15$に対し2.97$と売上高はコンセンサス予想を上回ったもののEPSはコンセンサス予想を下回りました。また、有料会員数は前期から155万人増で2億918万人となり、純増数は少ないもののガイダンスの100万人増を上回りました。

 2021年Q3の売上高ガイダンスは予想$7.48Bに対し$ 7.48 B、 EPSは予想2.17$に対し2.55$ とコンセンサス予想を上回りました。また、 有料会員数は今期から350万人増の2億1268万人とのガイダンスが発表されました。 個人的に何故来期で会員数がこんなに伸びるのか分かりませんが今回より増加するガイダンスを出すということは自信があるのでしょう。次の決算でこのガイダンスを超えることができるのかに注目です。

業績

 それでは業績について詳しく見ていきましょう。

売上高・営業利益率

 上のグラフは「売上高、営業利益率の推移」になります。2021年Q2の売上高は7.34B(前年同期比+19.4%)、営業利益率25.2%となっています。売上高の増加は有料会員数が11%増加したこと、会員当たりの収入が8%増加したことが要因になります(会員当たりの収入は為替によるものが4%)。売上高の推移を見ると順調に事業を拡大させて成長していることが分かります。また、営業利益率は2016年の4.3%から毎年+3%と凄まじい成長を記録しています。ネットフリックスのビジネスは固定費が高く変動費が低くなっており、規模が大きくなればなるほど利益率が改善していくビジネスモデルをしているためです。

粗利益率・営業コスト

  上のグラフは「粗利益率、営業コストの推移」になります。粗利益率は時間の経過とともに増加しており、営業コストは減少しています。利益率改善と営業コストの減少のどちらも進んでいるため、ネットフリックスの営業利益率は上昇しているということが分かります。

地域別会員数

 上のグラフは「地域別会員数の推移」になります。2019年Q3から2020年Q4にかけて著しい成長を見せており、2019年Q4から2020年Q4までの1年間で有料会員数は3660万人も増加しました。これはコードカッティングの影響ももちろんありますが、言わずもがなコロナによる巣ごもり需要の影響が大きいでしょう。2019年Q3では北米の会員数が全体の42%を占めていましたが、2021年Q2現在では35%と大きく低下しています。これは北米の会員数があまり伸びなかったこともありますが、EMEA(欧州、中東、アフリカ)とアジアの会員数が大きく増加したためでもあります。そのため、今後も海外での会員数を伸ばしていけるかが成長の鍵となります。

上のグラフは「地域別会員増加数の推移」になります。 パンデミックによる巣ごもり需要で2020年は全体として成長しています。その中でも特にEMEA (欧州、中東、アフリカ) の会員増加が著しいことが分かります。一方で北米は2019年Q2に続き今期2021年Q2でも会員数が減少しました。会員の維持率は2019年より高い水準で推移してるとのコメントがありましたが、会員の増加は頭打ち状態に近いのではないかと思われます。

 ネットフリックス自身も成長の鈍化を感じ取っており、会員数の増加・エンゲージメント向上のためにゲーム分野への進出を発表しています。ゲームをオリジナル映画・アニメと同様に一つの新しいコンテンツとして取り入れようとしています。有料会員は追加料金なしで遊ぶことができるとのことです。まずはモバイル端末向けのゲームを中心に展開を予定しているとのことです。

株価

●2021/7/20現在 

 ・株価    531.05$

 ・時価総額 $235B

 ・PER     45倍(今期のEPSで計算)

 ネットフリックス(NFLX)の株価はコロナショックの底から大きく上昇したものの、2020年半ばからヨコヨコで推移しています。PERは45倍となっており営業利益率がどんどん上がっているためPERはどんどん減少しています。コロナにより事業が大きく成長したものの今後どうなっていくのか、ゲーム事業がどう成長に寄与していくのかはまだ分かりません。個人的にはこれからも株価は成長するかもしれないが、事業の成長に少し疑問があるため投資対象外です。

 ネットフリックスを分析するためには競合についても把握しておく必要があります。競合の決算についてもまとめていますのでご覧ください。

まとめ

・2021年Q2の決算は売上高○、EPS×、ガイダンス〇

・アフターコロナで成長を維持できるか?

・ゲーム事業に参入(まずはモバイル端末から)

参考文献

https://s22.q4cdn.com/959853165/files/doc_financials/2021/q2/FINAL-Q2-21-Shareholder-Letter.pdf

コメント

  1. […] […]

タイトルとURLをコピーしました