【決算発表】アマゾン(Amazon)2021年第2Q [AMZN]

決算まとめ

事業内容

 amazonは皆さん知っての通り超巨大オンラインショッピングサイトを運営している企業です。それに加え、アマゾンプライムやプライムミュージックなどのサービスも展開しています。また、一般的にはあまり知られていませんが、Amazonのクラウド事業であるAWSは業界で圧倒的シェアを持っており、アマゾンの成長の核となっています(AWSのシェアが50%弱、次いでMicrosoftのAzureが20%弱)。そのため、Amazonの決算を確認する際にはAWSの成長性が重要になってきます。

 先日、AmazonのCEOであるジェフベゾス氏が退任し、アンディジャシー氏が次期CEOとして就任しました。ジャシー氏はAmazonの成長の源泉であるAWS事業のトップを務めており、今後の手腕にも期待できます。CEO交代で特に大きな動きはありませんでしたが、今後どのような方向性で企業を進めていくのかに注目です。

 Amazonはアメリカの巨大テック企業GAFAMの一角であり株式市場に大きな影響を与えるため、ほぼ全ての投資家がGAFAMの決算に注目しています。 先日決算発表を行ったAmazon以外のGAFAMはコンセンサスの予想を上回る決算を発表しました。Amazonの決算はコンセンサス予想を上回ることができたのでしょうか。

決算まとめ

 それでは今回の決算を見ていきましょう。

●2021年第Q2

× 売上高 $113.08B(予想115.20B)前年同期比+27%

 EPS 15.12$(予想12.30$)

・AWS成長率 前年同期比+37%(前期比+10%)

●2021年Q3ガイダンス

× 売上高 $106~112B(予想$119B)前年同期比+10~16%

・営業利益   $2.5~6.0B(2020Q3は$6.2B)

・コロナ対策費用 $1.0B

 売上高は予想$115.20Bに対し$113.08B(前年同期比+27%)と大きくコンセンサス予想を下回った一方、EPSは予想12.30$に対し15.12$とコンセンサス予想を上回りました。今期はAmazon Prime Dayが開催されたため売上高が大きく伸びると予想されていましたが、想定よりも伸びず予想を大きく下回る結果となりました。また、AWSの成長率は前年同期比+37%(前期比+10%)となりました。クラウド事業のライバルであるMicrosoftのAzureは売上高成長が前年同期比+50%となっており、それと比べると少し見劣りする結果となりました。しかし、十分な成長を見せている点、AWSが現在圧倒的シェアを占めている点を加味すると現時点では問題ないと思います。

 2021年Q3の売上高ガイダンスは予想$119Bに対し$106~112B( 前年同期比+10~16% )とコンセンサス予想を大きく下回りました。また、営業利益は$2.5~6.0B(2020Q3は$6.2B) 、コロナ対策費用は$1.0Bという予想となっています。売上高の予想がかなり低く、今期から減速する予想のため期待を裏切られる結果となりました。

 これらの決算発表を受け、発表後のプレマーケットでの株価は‐6.8%と大きく下落しています。

業績

 それでは業績について詳しく見ていきましょう。

売上高

 上のグラフは「事業内容別売上高の推移」になります。2021年Q2の売上高は $113.08B(前年同期比+27%) 、営業利益率6.8%となっています。事業内容別に見ると、’’オンラインストア’’の売上高が$53B(前期比+0%)、’’サードパーティ販売業者’’が$25B(前期比+6%)、’’AWS’’が$15B(前期比+10%)、’’サブスクリプション’’が$8B(前期比+4%)となりました。プライムデーがあったにもかかわらず、オンラインショッピング事業の ’’オンラインストア’’ 、 ’’サードパーティ販売業者’’ が殆ど前期から成長していないことが分かります。これはこれまでネットで購買していた人々がワクチン接種を行うことにより実店舗でリベンジ消費を行っており、オンラインでのショッピングの需要が減速していると考えられます。巣ごもり需要により2020年にオンラインショッピングの成長の先食いをしたため、2021,2022年のオンラインショッピングの成長はかなり鈍化すると考えられます。しかし、オンラインショッピング自体は今後も成長していく分野であると考えられているため、長期的な視点を持ってみていく必要があるかもしれません。’’AWS’’は前期比で+10%と順調に成長しており、営業利益率も28%と高水準を維持しています。クラウド事業は今後も成長していくことが予想されている一方、ライバルのMicrosoft、Googleのクラウド事業も少しずつシェアを拡大してきているため、今後シェアが脅かされないか、利益率が悪くなってきていないかも確認していく必要があります。

海外売上高

  上のグラフは 「海外売上高、営業利益の推移」 になります。Amazonの海外売上高は売上高全体の27%を占めており、オンラインショッピングの成長を担っている重要な事業です。2021Q2は2021Q1から殆ど変わっていないことが分かります。今期も黒字を出しているものの成長していないのは少し問題です。もしも来期に大きく減収することが有れば赤信号かもしれません。

AWS売上高

 上のグラフは「AWS売上高の推移」になります。AWSの売上高は堅調に成長して推移していることが分かります。また、営業利益率も30%前後という高い水準で推移しています。クラウド事業であるAWSはAmazonの成長の源泉であり、全体の利益の5割以上を占める重要な分野です。これまで高い成長率で推移してきているため、今後この成長率に陰りが見えてくることが有れば株価に大きな影響を与えるかもしれません。

株価

●2021/7/30現在 

 ・株価    3599.92$(プレで-6.8%と下落中…)

 ・時価総額 $1.82T

 ・PER     69倍

 PERは69倍とかなりの高水準となっております。オンラインショッピングの減速がみられたため株価は急落しましたが、AWSについてはまだまだ成長しており一安心です。これから購入をする場合、下落が落ち着いてからの方がいいかもしれません。

 私はamazonを保有しており、今回の決算発表はかなり残念な結果になったと思いました。現時点では売却の予定はないものの、次の決算でも駄目だった場合売却も視野に入れるかもしれません。

まとめ

・2021年Q2の決算は売上高×、EPS○、ガイダンス×

・オンラインショッピングが大幅減速

・AWSは問題なし

・バリュエーションが高く期待値も大きいため株価は急落

参考文献

https://s2.q4cdn.com/299287126/files/doc_financials/2021/q2/AMZN-Q2-2021-Earnings-Release.pdf

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